「あのときの情熱は、私の中で根強く生きていた」
『ハイスコアガール DASH』は、無印『ハイスコアガール』の準ヒロインだった日高小春(ひだか こはる)にスポットをあてたスピンオフ作品です。
ざっくりと紹介
- 大人になった小春が主人公
- お固い先生だったが、格ゲーを通して生徒や自分の気持と向き合っていく
高校時代、小春は大好きだった人に近づきたくて格ゲーに明け暮れていました。
ですが、大人になった小春はゲームをすることもなく、高校教師として淡々とした日々を過ごしていました。
そして2007年4月、28歳になった小春は母校に赴任し、問題児が多いと評判のクラスを担当することになります。
小春は大きな問題を起こさないよう、生徒との間に壁を作って接していたため、生徒の信頼を得ることもできず、そしてそんな自分を自己嫌悪していました。
そんな悶々とする日々を過ごす中、小春は夜のゲームセンターに出入りする生徒を発見します。
小春は彼を連れ帰ろうとしますが、一緒にいた不良グループがそれを許してくれません。
不良グループのリーダーの有栖(ありす)は、自分に格ゲーで勝ったら帰してやると言ってきます。
小春はその勝負を受けて立ち、ブランクをものともせず有栖に圧勝し、そして高校時代の情熱を思い出します。
「がむしゃらで無鉄砲で堂々としていた。今も堂々としていればいい」
ここから小春は格ゲーを通してクラスと問題児たちと、そして自分の本当の気持ちとも向き合っていきます。
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ざっくりと感想
- 小春がかわいい
- とにかく小春がかわいい
無印『ハイスコアガール』はゲーム大好きな主人公の矢口春雄(やぐち はるお)と、無口で天才的にゲームが上手い金持ちお嬢様の大野晶(おおの あきら)の二人の関係を描いた作品でした。
無印での小春は晶の恋のライバルという位置づけになり、小春の好きな人に振り向いてほしいと頑張る様子は本当に健気で、「小春の恋が報われてほしい」と完全に小春派として作品を読んでいました。
残念ながら小春の恋は叶いませんでしたが、そんな彼女がDASHで主人公として帰ってきてくれました(嬉)。
小春は高校時代の失恋から完全に立ち直れていないようで、どうやら新しい恋をすることもなく28歳を迎えたようです。
(恋愛じゃなくてもいいんですが)DASHでは彼女の心からのハッピーエンドが描かれることを願っています。
ところでハイスコアガールのキャラってどうしてこんなに可愛く見えるのでしょう?
オレは絵心も絵に対する理解もないのですが、作者の押切蓮介先生の絵って多分上手くはないですよね?
でもすごく魅力的なんだよなー。不思議。